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e-ZUKA Tech Night vol.20 Cloud Q9最終成果発表会まとめ

今回のe-ZUKA Tech Nightは2部構成で開催!!

1部は”e-ZUKA Tech Evening”と題しまして九州工業大学大学院情報工学研究院小出先生による、学生の成果発表会。
続いて2部はいつも通りの”e-ZUKA Tech Night”ですが・・・!!!
スペシャルゲストにHeroku, Inc.より相澤歩さん(Developer Marketing/Technical Account Manager)と笹田耕一さん(Ruby development, Heroku, Inc.)をお迎えしました。
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相澤歩さん(Developer Marketing/Technical Account Manager)
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笹田耕一さん(Ruby development, Heroku, Inc.)

e-ZUKA Tech Evening 【Cloud Q9最終成果発表会】
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「hrBizStore: High Availability Enterprise Data Store that Went to Live in Clouds」
(発表者:齋藤暢郎さん,村上隆俊さん,井手太一さん)
トップバッターの彼らは、hrBizStore開発の背景として、Dropboxなどのオンラインストレージが普及し、ビジネス向けに用途可能で年間稼働率99.9%に目をつけたそうで…。「99.9%=実際年間9時間止まるという数値→再開はサービス提供者次第→この9時間が業務時間にハマると困る!」ということで、アップロード時に複数のストレージにミラーリングし、複数のクラウドストレージを束ねることによって可用性の高いクライアントプログラムを実現!そして社内のデータ全ての動きの高速化や新しいファイル検索システムの可能性等を提案することを発表されました。これはビジネスで受ける!と参加者の方からもお声が上がっていました。

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「TabiLog: A Cloud Application for Group Travel Lifelogs」
(発表者:中山一平さん,坂本智弘さん,篠﨑翔明さん,蔣宗孝さん)
続いての発表は旅行中に使用できるアプリ開発についてでした。こちら企画のきっかけですが、アイディア会議で旅行の話で盛り上がり、写真を撮ったときにアルバムにまとめるの面倒だよね…というお話から始まり、複数のアルバムをまとめてデータセットを作ってビックデータっぽいのを作ると便利なのでは?となったそうな。結果、集めた写真や位置等の情報をクラウド上に自動的に収集し、グループで楽しむことを目的としたライフログを生成する仕組みを実現されました。他の人と旅行の写真や経路のログを共有する事でどんな旅行ができるか旅行に行く前から楽しめそうですね。ただ…電池の消費や電波等の問題もまだ抱えているようでした。

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「Cloud Spiral での PBL 紹介」
(発表者:宮迫駿也さん,田原慶輔さん,森田賢史さん,松田将大さん)
ラストは関西圏と九州工業大学の学生がそれぞれの地域で通信しながらのPBLについての発表でした。まずお互いが遠方にいるということで、連絡用にyammerを、プロジェクト管理にBacklog、通信にSkypeを利用したそうです。データマイングから販売戦略をたて、クライアントのためのビジネス操作を提案する活動報告がされました。「①販売戦略提案②イベントチケット販売システムの開発③ビジネス創出・既存サービスの改善と新規サービスを立案④既存サービスはクラウドソーシングの改善/新規サービスの立案」という過程を通して、アジェンダ準備や進捗把握に力をいれ、互いの能力を理解し、フォローすること、またマネジメントの経験ができたのが良かったと発表されていました。

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最後に総評として、スペシャルゲストの相澤歩さん(Developer Marketing/Technical Account Manager)と笹田耕一さん(Ruby development, Heroku, Inc.)から「これから技術者として社会に出ていくのであれば、こうやってPBLをやってきた経験や気持ちを忘れずに大切にして欲しい。」、「問題分析してアプリケーションなどのモノを作っているのが素晴らしいと思う。クラウドを活用しモノをつくり、チーム環境など良い経験になったんじゃないかと思う。またみなさんが堂々と発表しているのが良かった。でも意地悪な言い方をするとクラウドの観点から言うともっともっと可能性があるため、今回出来たものはちょっとした結果でしかないかもしれないから、かえってすごく難しくてこんなの誰が使うのというようなぶっ飛んだものを作ってみたり、色々試していただけたらと思う。」というご感想を頂きました。

今回の成果発表会を聞き、ご参加された方達にとって更に研究や考えを深めるいい機会になったのではないかと思います。
またスペシャルゲストの相澤歩さんと笹田耕一さんのお話を聞き、有意義な時間が過ごせたのではないかと思います。

~LTの様子~
今回は5名の方がLTで発表されました。
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「中学校に行ってきました」ということで最初は、九州工業大学の超PBLプロジェクトの講義を受けている学生さんの発表でした。「e-ZUKA Tech Studioを盛り上げよう」をテーマに講義内でも様々なアイディアを出されていたのですが、今回、e-ZUKA Tech Studioをもっと低年齢層にも普及しようということを目的に二瀬中学校に訪問しロボットプログラミング教室を開催したそうです。参加者は28名で開催後に行ったアンケートからも楽しかったと手ごたえがあったらしく、このような活動を継続して行えたらということでした。e-ZUKA Tech Studioの今後の活動について参考になったように思います。こちらのロボットプログラミング教室の様子は1月25日の朝日新聞・毎日新聞・西日本新聞に掲載されています。

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続いて2人目は、成果発表会でも発表をされました九州工業大学大学院の院生さん。タイトルは「@tarunonが1+1=3と言ったから」ですが、実は彼こそ「@tarunon」さんご本人。本当は彼の先輩である@metaleftyさんが発表される予定だったそうな。なので開口早々「本当は僕じゃなくて@metaleftyがやるはずだったんです。僕はこんな恥ずかしいこといってないですから! 」とのこと。でもしっかりとObjective-Cでmethodを置き換えることで1+1=3にするというお話をされていました。

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3人目は花田 恒一さんによる「Haxeのマクロでシンプルモナドとdo記法の実装したぽよ」です。まず自己紹介ということでTechnical Rckstars CTOをされていて、福岡Haxe勉強会で主催をされているそうです。Haxeとは?から始まり、なぜHaxeでMonadを実装したか?またHaxeでnode.jsやseleniumのテストをされていたときにnode.jsをターゲットにするとコールバック地獄になる為、継続Monadを利用してコールバックDSLを作ればいいのでは?という考えに至ったという発表をされていました。

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4人目は、九州工業大学の小出 洋先生による「アセンブラ短歌を詠みましょう」です。プログラミングシンポジウムでSECCON実行委員長の竹迫さんがアセンブラ短歌を紹介されたのがきっかけで、お正月だし詠んでみようかなと思われたそうです。短歌の形式三十一文字にそって韻までふんだコードの短歌を披露していただきました。仮名とはまた違う風情があるように思えました。アセンブラ短歌の詳細はリンクにとばれてみてください。

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ラストは吉田 もとたかさん。「spreeというRailsのECオープンソース」をタイトルに様々なRailsのオープンソースを使って相互利用の1人になろう!!をということをお話していただきました。Railsで儲けるには…①Herokuを使え!②spreeを使え!③自分の取扱説明(動画や写真と撮って)を作れ!ということを提示され、自分が相手を利用するだけでなく、相手からも必要とされるようになるとうまくいくというようなお話でした。

LTでも、皆さん積極的に発表等されていまして、e-ZUKA Tech Studioも寒さなんて吹き飛ぶ夜でした。

さて次回(開催日:2月27日)のe-ZUKA Tech Nightですが、鎌倉より、カマコンバレーの皆さんをお迎えしてe-ZUKA Tech Night vol.21を開催します!
お申込み開始していますので、お時間のご都合のよろしい方はこちらもご参加いただけますと幸いです。
お申し込みはこちらから!お待ち申し上げます。