NEWS

e-ZUKA Tech Night vol.19 アイデアソンまとめ

6
オープンデータアイデアソン
「データを活用してサービスを創出しよう」を全体テーマに、地域課題解決型オープンデータアイデアソンを開催しました。今回は飯塚においての初めての試みということで、オープンデータに興味・関心を持って頂くことを目的に三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の杉原美智子さん、田口壮輔さんにアイデアソンをデザインして頂きました。

5
アイデアソンの流れ
進行:杉原 美智子氏・田口 壮輔氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)
20:15~ STEP0:進め方の説明
20:20~ STEP1:討議①「最近活用した行政サービス」
20:30~ STEP2:討議②「行政サービスの課題」
20:55~ STEP3:討議③「オープンデータを用いた改善策」(○○を良くするためのアプリ)
21:05~ STEP4:最終発表

1
STEP0でアイデアソンの趣旨、進め方、タイムテーブル、議論のルール・方針等を進行の田口さんに説明して頂き、STEP1で最近活用した行政サービスを、次のようなワークシートを用いて個人で7分かけて振り返り、その後アイスブレークも兼ね、同じサービスの利用者同士でグループを組成しました。

4
STEP2では行政サービス活用した実体験について、ワークシートを用いて、ワールドカフェを2ラウンド行いました。活用目的やその際の達成状況などの実体験を踏まえた上で、問題や課題について討議し、グループごとに発表しました。また、その発表の中から、オープンデータで解決したい課題や改善点を選定し、テーマごとに再度グループを組成しました。

2
STEP3で選定した課題をどのようにオープンデータで解決できるかを、2つのワークシートを用いて検討し、オープンデータによって実現されるサービス・社会像、必要なデータ、システム等を考え、「○○を良くするためのアプリ」としてまとめました。

3
STEP4で以下のようなサービス案を発表していただき、投票の結果、グループCの「川(遠賀川)」をテーマにしたアイデアが参加者の皆さんの共感を得ていました。

グループA
テーマ:飯塚のおいしいもの/お店
課 題:市外から訪れた人は、どのような店があるのか分からないし、そもそも、それほど多くの店があるわけではない。
解決策:「店舗情報と交通案内」、「エリア別の年齢・性別人口データとエリア別の店舗情報(高齢者が多いエリアのお店、若者が多いエリアのお店等)」等といった組み合わせデータや、口コミデータ等を集約し、検索できるようにする。

グループB
テーマ:e-ZUKA Tech Studio
課 題:認知度がまだ低い。また学生等にとって敷居が高い。
参加したいと思っても会場までのアクセスが余りよくない。
解決策:活動ログをアーカイブとして集約し、発信する。こうした活動ログを閲覧できるようになることで、活動内容の具体的なイメージがわ き、敷居が下がる。周辺地図情報や交通案内情報等のデータを提供することで、アクセスがよくないという点を極力解消する。

グループC
テーマ:川(遠賀川)
課 題:遠賀川が大好きだが、川沿いに何も無く、川を散歩できる歩道も無い。デートコースになるような素敵な場所にしてほしい。
解決策:コンセプト:川をテーマパークに!
現在もスケートボード練習場や自転車練習場、漕艇場などの施設があるが、知っている人が少ない。「川でできること」に関する情報を集約して提供する。例えば、近隣の釣具店の情報を提供し、そこで釣り具をレンタルすれば、気軽に釣りを楽しめることを紹介する。現状でも、人数は少ないが、川で釣りをしている人が存在している。

グループD
テーマ:学生向けの食事処
課 題:よい食事処があまりない。特に学生にとって、手頃な低予算のお店があまりない。
解決策:学生をターゲットに「500円以下」に限定した、店舗検索サービスを提供する。また店舗情報だけでなく、交通案内等も提供する。

グループE
テーマ:飲み会・帰りの交通手段
課 題:飲み会から帰るための交通手段がない、予約なしで多人数で行けるお店がない、どこに行くか探すのか大変である。
解決策:サービス名「泊っていいづか?」
飲み会後に帰らなければならないという前提から見直し、「帰らない」という選択肢を提供する。具体的には、周辺の宿泊施設を初めとした宿泊が可能な場所に関するデータを集約し、提供する。
ビジネスモデルについては、突然の宿泊の際に必要となるアメニティ・グッズ(歯ブラシ等)を販売することで、収益を得ることを想定している。

今回のe-ZUKA Tech Night vol.19は「地域課題解決型オープンデータアイデアソン」ということで、冒頭のワークシートで「私は飯塚市の○○が大好きです」「私は最近飯塚市の○○を利用しました」などの問いに答え、飯塚市との繋がりをイメージし、身近なこととして参加者それぞれがこんなのがあれば!というアイデアを出せたのではないかと思います。アイデアソン後に行ったアンケートの集計結果からも「楽しかった」、「有意義な時間を過ごせた」等の回答が多く、大半の方がオープンデータに興味・関心を持つことが出来たように思います。アイデアソンの進行をして頂いた杉原さんからも、「住民側のニーズに基づいてデータを自由に活用できるスキルを身につけて頂く第一歩として、住民の課題・ニーズを洗い出し、データを活用した解決策を考えて頂くワークとなりました。」とご感想を頂き、意見交換の場として活発的に機能したTech Nightだったように思います。

~次回e-ZUKA Tecn Night vol.20~
2014年1月24日(金)19:00よりe-ZUKA Tech Studioにて開催します!
是非、ご参加ください。
お申込はこちらから!