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e-ZUKA Tech Night vol.36レポート


皆さんこんにちは!
2016年最初のTech Nightは毎年恒例となってまいりましたCloudQ9の最終成果発表会で『e-ZUKA Tech Night vol.36 跳び越えろ!クラウドの向こう側へ! ~Practical Cloud Technologies for Everything』と題しまして、2部構成にてお送りしました。

まずは第一部 “e‐ZUKA Tech Evening”でCloud Q9最終成果発表会で、発表内容は「CloudHub:Do you remember what you were doing that day?」です。

チームのみなさんは、九州工業大学山口凌さん、山崎燿平さん、松元拓也さん、九州産業大学前野洋史さんですが、前野さんは発表はお休みでした。

最初に小出先生からCloudQ9についてご説明を。
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続いて発表です。
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”Cloud Hub”とはいろんなアクティビティを収集するライフログサービスで、プライバシー確保のためSNS連携機能は無し。
まず最初にCloudとはなにか?Cloudなサーバにデプロイしてしまって終了で良いのか?という疑問が。
最初はPaaSのようなものを作りたかったが、いざ、作ろうとしたらプラットフォームを作る能力が足りなくて、消えていくスプリント。
産業技術大学のBizAppコースのレビューを見ると、またCloudとはなにか?が再燃。
でも既にスプリントを大量消費してしまっていたので、まずはアプリ作らないとやばいとなり開発着手。
Javaで開発+フレームワークはPlay Frameworkを採用したが、Web開発経験があるメンバーもおらず、フレームワークの情報もあまりネット上になかったので苦戦し、ずっと0が続くコミットチャート。
対応してるアクティブはSwarm、Twitter、Amazonの購入履歴。
できた機能はユーザ登録・ログオン、Twitterデータ取得、Swarmデータ取得、Amazon購入履歴データ取得。
反省点としては、時間を大量に消費してしまったこと、API1個作ればあとは使いまわせば大丈夫じゃ?と慢心してしまったこと、Cloud is 何に執着してしまったこと。

発表に対して感想をもらったあと、Heroku,Inc Ruby development笹田耕一さん、株式会社IDCフロンティア技術開発本部R&D室長大屋誠さんによる講評をいただきました。

  • ここに立った上で何を伝えたかったのか明確になってると良かった。
  • 個人のログを自分のために横串しできるサービスというのはありそうで無いのでおもしろい。折角、サービスやコミュニケーションの気付きもあったと思うので、この次どうやっていくのか考えてみるのも良いと思う。
  • アイディアはおもしろい着眼点だったので、ただそれは他でも考えられてるアイディアだったりするので、いかに早く形にして作りこんでいくかというのがソフトウェア開発では大事になってくる。
  • スケールが心配ならぜひネイティブスケール可能なHerokuを!
  • 続いて後半の”e-ZUKA Tech Night”へ(ビール解禁です!)

    最初の講演はHeroku,Incの笹田耕一さんによる「Ruby 3×3 に向けて」です。

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    つい最近までRuby 2.3の開発を行い、12/25にリリースされたそう。次は2.4を開発されており、毎年マイナーバージョンが上がっているそうです。メジャーバージョンが上がるとRuby 3になり、以下の3つの条件ができるようになったらRuby3にするとまつもとさんが発表されました。


    ・Static type checking support
    ・Concurrency/parallelism support
    ・JIT compilation

    静的型付けのサポート。いかに型を記述することなく、型のサポートを得られるようにするか。
    Rubyにはスレッドが存在し、論理的に同時実行可能だが、マルチコア環境のような物理的な同時実行はサポートしていない。

    あとJITコンパイラのサポート。3つのゴールのさらにその上に、Ruby 3を3倍速くする。コミュニティを活性化させるためのスローガンでもある。安定したツールに対してユーザはずっと付いてきてはくれない。やってることはあまり変わらないけど、バージョンが頻繁に上がっていくと、頑張ってると思われる。優秀なエンジニアがGoとか独自言語作ったりして、時流に合わせて関数型言語やConcurrencyのサポートとか。なのでそんな人たちにも最先端なRubyであることをアピールしていく。

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    後半は技術的なお話に。どうやって3倍速くするか。並行実行プログラムが並列に動かないから遅い。
    遅いとはなにか?RubyはSymblic executionsや数値計算は遅い。でもRubyの主戦場は文字列の扱いやWebアプリで、そういう用途では遅くない。文字列の処理はCで書かれてるので、それより速くなることはない。Ruby 2.0のアプリがいくつか3倍速くなればいい。メソッド呼び出しのパフォーマンス改善Method dispatchのオーバヘッドが気になるようなプログラムでは効果的。現状は、1メソッド呼び出しに23ns、78clocksかかってる。そこで必要になるのが並列実行とJITコンパイラ。Rubyはスレッドをサポートしてるんだけど、スレッドでプログラムは人類には無理だと思う。なので、スレッドよりも良いものを提供したい。JITコンパイラはネイティブコードをはくのはそんなに難しくなく、でもそれだと2倍くらいしか速くならない。いいもの作ったらみんなが使ってくれる訳ではないし、静かに作ってても誰も使ってくれないので、こういったプロモーション大事。Rubyはこれからも進化していくそうです!

    続いて、そのままLTに突入!

    最初は九州工業大学小出洋先生による「未踏とその仲間たち」
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    学生さんが学外のコンテストやプロジェクトへの応募を支援する未踏塾プロジェクト。
    今までに10件くらい講演会をされているそうです。いつの間にかIPAに補足されて、IPAの人が説明しにきてくれるそうです。「2/18 14:30から中島秀之先生の講演会が九工大であるのでぜひ。
    あと竹内関数で有名な竹内先生が2/26に未踏塾で講演されるのでぜひ参加を!」とのことでした。

    次は、アルコル野見山創さんによる「アルコルのご紹介」
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    アルコルは地元飯塚のソフトウェア企業で、新飯塚駅そばにオフィスがあり、Webアプリやスマホアプリを開発をされています。また、音楽アーティストのオフィシャルファンクラブを運営してます。PaaS推し。Herokuの笹田さんの前で恐縮ですがGoogle App Engine使ってます。Auto ScaleするPaaSは、消費リソースも負荷に追随する。メンバーの高齢化が進んでおりまして、若きメンバー募集中です。プログラマー募集してます!とのことです。興味ある方はぜひお声がけください!

    そして、ハウインターナショナル谷口耕平さんによる「e‐zuka Railsのご案内」
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    最近ちょっと課題を感じてます。e-zuka Railsに新しい人が来ない・・・まぁ全然宣伝してないんですが。このままだと緩く衰退していくので、拡大号を2/12(金)に開催します!また、コミュニティの継続的なコミュニケーションをとれるようにSlackを導入されたそうです。e‐ZUKA RailsではSlackボットのつぶやきかたもざっくばらんにお話できるようです。

    続いては、Akio Itayaさんによる「Swiftを愛する学生の卒業研究」
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    Bluetoothと自作デバイスを接続して、顔認識で携帯カメラのデバイスと連携。九州アプリチャレキャラバンで受賞したアプリ”Smarttravel”をご紹介されました。よかったら使ってください!とのこと。アプリは反応がよければリリースされ、デバイスなくても一応動くそうです。

    最後に山本英人さんの「「さくらクラウド」サービスについて」
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    大阪からわざわざお越しいただきました、山本さん。さくらのクラウド2万円分のクーポンをみなさんに配布して頂き、サービスの概要をご説明いただきました。ありがとうございました!

    最後の最後に、e‐zuka Tech Studioからのお知らせ。
    昨年もe-ZUKA Tech Studio主催にて開催した「九州アプリチャレンジキャラバン」。単純なコンテストではなく、半年書けてモノを作っていくロングタームなプログラムです。社会人エンジニアがメンターとなってサポートしてくれます。今年も開催する予定なので、ぜひ学生のみなさん応募してみてください。現役エンジニアと交流する良い経験になると思います。

    ということでe-ZUKA Tech Night vol.36のまとめをお届けいたしました。皆さん、また次回ご期待ください!