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e-ZUKA Tech Night vol.35 レポート


皆さんこんにちは!
vol.36も終わってからのレポートで大変恐縮ですが、昨年12月16日に開催いたしましたvol.35のレポートをお送りいたします。

今回のe-ZUKA Tech Nightは株式会社スクーティーの代表取締役である掛谷知秀さんにお越しいただき、『「掛谷、ベトナムに住むってよ」~異文化開発チーム立ち上げ奮闘記!~』と題して、外国人と一緒に開発する上で重要だと思うことをお話ししてくださいました。

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まず初めに…

ベトナムあるある!

  • ほとんどの人がバイクに乗ってる。
  • 多くの女性の携帯の待受が自分の写真。
  • カップルを街中でみかけるとかなりの確率でペアルック。
  • 鼻毛の処理が甘い人が多い。(空気が結構スゴい。)
  • 道路の真ん中にいきなり穴がが開いている。「注意」とばかりに木が刺さっている。
  • 「忙しい」という理由で午前半休。
  • 「ベトナム人だから」という理由ですぐ疲れる。
  • 「ノープロブレム」は大抵、「大いに問題がある」
  • プログラムを書いているはずなのに、動くかどうかは精神論。「俺を信じてくれ」
  • まず、日本とは前提条件が違うということ。私たちも立場が変われば日本もおかしな国であり、むしろ日本人がかなり変わった国民性だということを理解する必要があるそうです。日本人のコミュニケーション方法は独特で、日本語は聞き手主体で曖昧な表現であるのに対して複数人種を前提とした外国語は、話し手主体で、明確な表現だそうです。そして日本人の労働観も独特だそうで、働くことそのものに価値があるという倫理観を持っているそうです。必ずしも労働に重きを置かない人も、世の中にはいます。仕事を優先することが人生にとって「正」か?ということを話されていました。

    こういったコミュニケーションのバックグラウンドが異なる人たちとソフトウェア開発を行うにはどうしたらいいか?

    世界共通鉄板ネタ。

  • 音楽
  • サッカー
  • エロ
  • 世界共通で話せることだそうです。そして

    ソフトウェア開発でやったこと。
    1.アジャイル
    2.品質の定義
    3.自動化
    4.当事者意識

    1.アジャイル。
    コミュニケーションギャップは100%起きる前提で、それを埋めるのにパワーをかけずに、動くソフトウェアを作って、違ったら軌道修正するといったことを繰り返すそうです。結果、それなりに定着したが、言うほど目覚ましい効果は無かったそうです。

    そして2.品質の定義。日本人とベトナム人が認識する「品質」の定義の認識が違ったそうです。開発時に品質として何を評価し、どのレベル以上でデプロイ可能かを定義したそうです。許容されるバグ件数、単体テストのカバレッジ、コーディング規約、循環複雑度、ペネトレーションテストなど。結果、かなり効果があったそうです。日本人とベトナム人では「良い品質」の認識がおもいっきりずれていたことが分かったそうでテストコードを書くという癖もやっとついたそうです。

    さらに3.自動化。「品質」として定義された項目を計測し、結果を全員が目に見えるところに晒すことで、関係者全員でソフトウェアの品質を共有して、隠さないようにしたそうです。JenkinsやSonar Qubeを使って単体テストの自動か、結果を壁のディスプレイに表示したそうです。結果、掛谷さん自身が楽になったそうです。品質の定量化が明確になったことで、目標を定めやすくなったり、向上していることが目に見えたことがプログラマのモチベーションに繋がったらしいです。

    最後に4.当事者意識。言われたことをただ作る、ドキュメントに書かれてないことはやらない意識を変えたかったため、日本にいるPOにベトナムに来る頻度を上げてもらったり、プロダクトバックログに「なぜそれが必要なのか」を必ず明記し、リリース後もその効果を共有したそうです。

    やったことは以上だけど、想像してみてください。

    上司がベトナム人。
    POもベトナム人。
    ベトナム市場向けのアプリ開発。
    IFも全てベトナム語。
    コミュニケーションは通訳を介して。

    こういう環境で自分たちが働くとなったら不安ではないでしょうか?

    今ベトナムのソフトウェア開発はオフショアがメインで、そこに「なぜ」は存在せず、ただ指示されたことをただ消化するのみとのこと。そんな状況を変えたいと思ってベトナムに会社を設立したそうです。

    ベトナムのエンジニアは優秀だしポテンシャルがある!

    ベトナムと福岡にソフトウェア開発会社を作ったそうです。「Scuti」宣伝プログラマ $2000/月。オフショアに興味ある企業さんを募集しているらしいです。ベトナム版クックパッド作ってます。ベトナム版、隣の晩ゴハンやってます!とのこと。

    以上、掛谷さんのメインセッションでした!

    この後は「異文化チームビルディング」についてパネルディスカッションが行われました。
    パネリストは掛谷さん、サンフランシスコ・ベイエリアで働いた経験のある株式会社Quarateビジネス・ディベロップメント・アドバイザー古賀一博さん、学生代表として九州工業大学情報工学部学生サークルP&D岡室庄悟さん、コーディネーターにe-ZUKA Tech Studio代表の高橋剛さんの4名です。

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    続いてはLTコーナー!
    まずは岩男 皓一朗さんの

    「使う」から「作る」へ ~OSS開発者に会いに行こう~

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    9/28にサンノゼでxrdpの開発者に会ってきた岩男さんはOSSの開発者に会いに行く方法を教えてくれました。まず、メンバーに名前を覚えてもらうとのこと。(いきなり会おうといっても誰だお前?になるそう)名前を覚えてもらう方法は、パッチを送る、MLで初心者の質問に答える、プロジェクト内で存在感を出していく、だそうです。
    そして開発者の住んでいるところを知るそうです。git logでコミットした時刻からタイムゾーンを確認し、シリコンバレーらへんと確認したそうです。
    交通手段が決まったらとメール送り、返信は今シンガポールだよということでしたが、岩男さんがアメリカにいくころにはアメリカに戻ってこられるそうで、しかも意外と行く場所と近いと判明。当日見つけやすいシャツ(ローソン風)を着て無事に会えたそうです!

    続いてくはらさんの

    「お小遣い帳が消えた!?」

    PHPでお小遣い帳を作ったというLTを以前にしましたが、レンタルサーバの会社からアカウント止まったぞメールが来たそうで、index.htmlにアクセスがなかったのが原因らしく、データも消えたとのこと(汗)とりあえず英語で問い合わせしてみた結果、ダウンロードリンクをもらえたそうです。有料版だったらアクセスなくても消せないよという案内と共に。
    (お写真がなくて、ごめんなさいぃ)

    最後は林薗さんの

    「約2ヶ月働いてみて」

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    10月からハウインターナショナルで働いているそうで、良い会社とのこと(笑)
    業務開発シーン、gitでバージョン管理、開発はTDDベースで、Jenkinsで自動テストなど
    学生の頃はよく分かってなかったことがいろいろだそうです。

    ということで、e-ZUKA Tech Night vol.35の内容をお届けしました。また次回のe-ZUKA Tech Nightをお楽しみに!